埼玉県志木市

(建築条件付物語)

建築条件付の土地でも、間に設計者が入ることで思い通りの家がたちます。
24坪の狭小の土地とはいえ、実家の近くにどうしても家を建てたかったYさん。
(土地購入から工事までの経緯はこちら)
延床面積23坪+ロフトの小さな家でも、狭さを感じさせず、豊な暮らしを約束する住まいとは。
スキップフロアで半階づつ、部屋の景色が連続して変化していく。
まるで子供がおもちゃ箱を開けて、次から次へと新しいおもちゃを取り出すときの、あのわくわくする気持ちのよう。
床面積以上の広がりが感じられるのは平面方向だけでなく、上下へも視線が届くように工夫されてこそです。



北側道路に面する建物外観。
全面道路は4Mと狭い上、敷地の間口も6.4Mしかないので、車庫の一部を建物に取り込み、玄関アプローチ廻りをゆったりさせている。
北側で暗く、廻りの建物も混んでいるので、外壁は明るい黄色とし(風水か?と近所の話題に!)、コーナーのレンガ、鋳物の花台や照明器具・表札などで、派手な色を落ち着かせている。
玄関扉は黄色と相性抜群の深緑でペイントした。
正面ベランダは2階の台所のサービスヤードとして便利。
花台のある部分はロフト階の子供室。
建設地:埼玉県志木市
構造:在来木造2階建
敷地面積:79.64u(24坪)
建築面積: 45.54u(13.77坪)
延床面積:79.07u(23.93坪)+ロフト14.07u
建築費:1800万円(64万円/坪)
家族:30代夫婦+長女5才



ロフト階子供室からリビングを見下ろす
勾配天井で明るくひろびろした12帖のリビング・ダイニング。南に隣家が迫っていますが、
ハイサイドライトで太陽光がたっぷり差し込むき持ちのよい空間。冬は床暖房で家中あたたか
です。予算は厳しくても、必要なものにはお金をかけたいもの。どこに予算を配分するか?
設計者と相談しましょう。


リビングからキッチン、ロフト方向を見る
左手上の開口は、ロフト階の子供室。お友達が来ると、階段が格好の遊び場となり、こののぞき口からリビングを覗いたりして大騒ぎ!限られた面積の中では階段も部屋の一部として活用することが成功の秘訣。リビングとなんとなくつながっているので、これなら小さな子供でも一人で寝られますね。
右手奥はキッチンに続き、視線は家の端から端まで届く。
キッチンからダイニング方向を見返す
対面式ではありませんが、家中がつながっているので、小さな子供の気配もここからいつでも感じられる。ダイニングへの横動線は、使い勝手は抜群。



玄関ホール
右側は3mの造りつけの下駄箱、左側は天井までの収納でゴルフバックなどの長いものの収納スペース。小さな家といえども、玄関廻りに手は抜きたくない。収納はすべて造りつけで、玄関扉と同じグリーン系で統一した。
ロフトから2階ホールを見下ろす
この家の中心ともいえる階段。半階つづずれるスキップフロアなので、すべての空間が緩やかにつながっている。正面の飾り棚は左手キッチンと右手ダイニングの間にあり、ガラスの吊戸には見せたいお気に入りの食器を、下の収納は、文房具や薬、CDなど、細々したものをしまうのにとても便利。
中2階のトイレ
1階の寝室と2階のリビングの中間階にあるトイレ。今やトイレは一家に2カ所が常識のようになっていますが、家族の人数やコスト、面積との兼ね合いで柔軟に考えたいものです。常識にとらわれては、狭小住宅に楽しい家はできません。メキシコ直輸入の手洗いボウルをつけ、ゆったりと過ごせるトイレに。



ロフト階の子供室(リビング側を見る)
天井の一番低いところで1.4m。高いところで3m以上。低いところに家具などを置けば
子供室として充分。リビングを上からのぞける、正面の開口部が大のお気に入り。
ロフト階の子供室(奥側を見る)
奥まったスペースはリビングとも距離ができ、声が聞こえて気配はわかるものの、独立感が高く勉強にも集中できる。北側だが、明るい。


1階寝室
南側に隣家が迫っているので、1階にはほとんど直射日光が当たらない。
寝室は寝るだけと割り切り、1階に配置。ベット頭の壁の向こう側は書斎コーナー。
1.5mの壁を間にたてることで、見せたくないデスクや本箱、整理ダンスなどは隠しつつ、部屋の広がりはそのままに、寝室の落ち着きをだすことに成功。
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