埼玉県上尾市

工事の手抜きはないだろうか?設計通りに工事は進んでいるだろうか?
24時間、現場に張りつくことはできません。ですが、チェックのポイントを押さえれば、それほど心配することはありません。特に基礎工事は、後々検査をすることができないので、設計者としても一番、神経質になるところです。また、時には、工事途中で、設計図通りに納まらないという事態も。工事の手戻りなく、どうやったら理想の仕上がりになるのか?そんなノウハウを公開します。


1.地鎮祭  1月27日(日)
   関係者全員が集まるので、工事方針などで不明な点がある場合には、この時に。
   工事工程表はもらいましたか?道路からの敷地地盤の高さ(設計GLと言う)は確認しましたか?

2.地盤調査  1月28日(月)   
   スウェーデン式サウンディング試験法にて、計画建物の通柱の位置4ヶ所で測定。
  →特に問題なし。設計通りの基礎でOK。

この方法は、木造2階建程度の建物に、最近よく行われる簡易的な試験方法です。先の尖った細い鉄棒に100kgの荷重をかけて、どのようにおもりが沈んでいくかを見るもの。ほんの2、3年前までは、特別地盤が悪いと思われる敷地をのぞいて、木造2階建で地盤調査をするということは、ほどんどありませんせんでした。実際に敷地を自分で掘ってみて、70〜80cmの深さで関東ローム層(いわゆる赤土)が確認できれば、まず、問題ないと思います。
また、付近の地形(平らかどうか、川が近いか、等)や、地名(山・丘などは地盤良)も参考になります。最近は、少し、神経質になりすぎの感あり、です。調査には当然、費用がかかりますので。調査だけで5万円程度、調査の他に基礎設計+現場検査+10年保証する、という会社もあり、この場合ですと10万円以上費用がかかります。

地盤調査は、地盤改良を本業とする会社がやっていることが多いので、地盤改良(杭工事)の必要性を強調しがちです。もちろん、改良した方がより良いのですが、費用が70〜80万円程度かかりますし、必要以上に改良する意味があるのかどうか、その辺は冷静に、設計者と相談してください。地元の設計者であればその辺りの地盤にも詳しいので、適切なアドバイスがもらえます。



3.値切り底の確認 2月6日(水)
地盤調査や基礎の鉄筋の有無は気にされる方も多いでしょうが、意外と見落としがちなのが、この根切り底の確認作業です。「根切り底」とは、基礎が建物の荷重を地面に伝える接地面のことです。地盤の良い土地でも、表土は当然柔らかく、調査をして堅いと確認されたところまで堀込まなければ意味がありません。いくら頑丈な基礎を作っても、柔らかい表土の上では充分とは言えないので注意しましょう。





地耐力のある関東ローム層まで根切が充分されているかを確認。
設計GLよりの深さも合わせて確認しておく。


4.地業確認 2月8日(金)
地業という言葉もあまり聞いたことがないかもしれません。基礎コンクリートの下に砕石を15cmほど敷きこみ、上から突き固める作業のことです。工程3で地盤の固いところまで掘りましたが、さらに、突き固めて、建物の荷重により沈まないようにします。いい加減な現場では、砂利を薄く敷いただけで、ほとんど突き固めていない事例もまま見かけますのでチェックは念入りに。突き固めることが大事です。

地業終了後、全体写真。 突き固め後の深さを再度確認。


5.土壌処理材散布 2月9日(土)
有害物質は極力避けたいので、天然ヤシ油から作った防虫・防蟻材を散布。土台や柱の下部など木部に直接散布する方法が一般的ですが、今回はOMソーラー住宅ということで基礎上は常に乾燥していること、また、アレルギーの子供のことを考慮して体に近い木部に、極力薬剤は使いたくないことから、、基礎コンクリート下にひそんでいる蟻の卵をまず、天然油で殺してしまおう、という意図です。
但し、どんな薬剤もその効力は5年程度と言われていますので、様子を見ながら住みこなすことが大切です。


6.捨てコンクリート打設 2月12日(月)
「捨てコンクリート」とは、基礎コンクリートの下に打つ薄いコンクリート(通常5センチ程度・鉄筋無)のことで、これは、耐力的なものではなく、基礎のレベルを正確に出すためと、基礎の鉄筋が直接土にあたらないよう(錆びるので)、養生の意味の2つの役割を持ちます。絶対なくてはならないものではないので、省略される場合もあります。


7.第一回配筋検査 2月14日(木)
捨てコンクリートの上に防湿シートを敷きこみ、基礎の鉄筋を組み終わったところを確認する。
鉄筋の太さや間隔が図面通りになっているか、チェックしましょう。



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