東京都青梅市



子供が小学校に入学するのを機に奥様のご両親の敷地に新築することを決意。
今までがマンション暮らしだったので、同様に階段のないフラットな暮らしを希望。
ところが、メーカーのモデルルームを廻ってみると、二世帯住宅は上下で住み分けるのが常識!と言われて・・・・。
家づくりに「世間の常識」は不要。あるのは、「我が家仕様」だけ。
大事なのは、他人がどう思うかより、自分がどう住みたいか?です。
幸い敷地が広いこともあり、東に親世帯、西に子世帯を配し、左右に住み分けるプランとしました。
外観は大きな屋根をひとつかけただけのシンプルな形で、外からは分離型の二世帯住宅とは見分けがつきません。
ところが、一歩中へ入ってみると、親世帯は落ち着いた和風のデザイン、子世帯がまったくの洋風と対象的です。
親子でも、暮らしはもとより、色や素材の好みもそれぞれ違って当たり前です。
つかず離れず、居心地のよい住まいができました。一度で二度おいしいお宅です。





右手前が親世帯玄関、芝生の奥が子世帯玄関。
南側外観は平屋建て、子世帯に一部2階があるが、アプローチからではわからない。


建設地:東京都青梅市
構造:在来木造2階建
敷地面積:699.02u(211.45坪)

建築面積: 204.64u(61.90坪)
延床面積:236.04u(71.39坪)
建築費:4500万円(63.03万円/坪)
家族:60代夫婦+30代夫婦+長男5才

子世帯玄関近景。
手前の既存の梅の木を残してアプローチ。


二世帯住宅の極意ここにあり!

親世帯 子世帯(家族図書室)    マスコミ掲載記事はこちら


玄関・ダイニング及び、既存の離れに面している中庭。
農作業が趣味のおじいちゃんの一服コーナーとして、収穫物の仕分け場として、両家族皆のバーベキューコーナーとして大活躍。
専用のダイニングの他に、キッチン北側に家族図書室(関連記事)を作った。パソコンや趣味・宿題のコーナーとして。白い扉の向こうは親世帯の廊下につながっている。休みの日は両家族揃って、ここでお昼を食べたり、中間的な部分。



二世帯住宅を設計する際に注意したいこと
一番問題になるのは、親子どちらかが主導になる(たいてい子世帯)ので、他方が遠慮してしまうこと。設計時点で遠慮してしまったために、住んでから数十年、不満を残したまま住み続けなければならないのは、とても不幸なことです。親子だけで話していると感情的になってしまったり、遠慮してしまったりするので、第三者である設計者に中に入ってもらって、思い切り希望を言いましょう!



青梅の家の場合
設計手順としては、家全体の大まかなプラン決定までは親世帯・子世帯全員に集まってもらって打ち合わせ。左右に住み分けることを決め、中廊下ひとつで親子が行き来することで合意、双方の分離部分に押入等の収納を配置して、お互いの生活時間帯の違いによる音の問題を解決し、プライバシーを重視しました。

それ以降は親世帯だけ、子世帯だけ、と別々に打ち合わせ。というのは、どうしても子世帯主導になりがちなので、親世帯にも「自分の住まいをつくる」楽しみを共有してもらいたかったこと、お互いに遠慮しないで思うことを言ってもらいたかったからです。その分、時間と手間はかかりますが、双方に満足のいく設計ができました。結果、それぞれに個性のある空間ができました。

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