山梨県上野原市
(マスコミ記事へ)
「散かしっぱなしOK!の家族図書室のある住まい」が好評で、今回はその進化型です!!
建て主さんは、「家族図書室」の事例をHPで見て、連絡をくださいました。
小学校4年生の長女を筆頭に、ゼロ歳の次男まで、子どもが4人の共働き家族です。
夫は家事・子育てともに非常に協力的なのですが、出張が多い仕事なので、
妻一人で4人の子どもの面倒を見なければならない日も多く、非常なハードな日常生活です。
本人を含め、子どもたちがアレルギー体質なこともあり、忙しい毎日でもオムツは布で手洗い、
オヤツは手作り、洗濯はせっけんで、しかも、綺麗好きなので、洗濯・掃除好き・・・・。
洗濯は、毎日2〜3回以上。洗濯ものの量は半端ではありません。
それを、フルタイムの仕事の合間にこなしているというですから・・・
いったい、いつ寝ているんでしょう?!本当に脱帽です。
しかしがら、あまりも大変なので!!新しい家では、どにかく子育てのしやすい家に、とスタートしました。
「核家族で4人の子育てをするのは無理!」と割り切り、
近くの(血縁のない)おじいちゃん、おばあちゃんの手も借りちゃおう!作戦をしかけることにしました。
「子育てを地域で」が合言葉です。
それには、家のつくりに工夫がいります。そこで
「子ども溜まりのある家」を提案しました
構造:在来木造2階建 敷地面積:281.52u(85.15坪) 建築面積:92.74u(28.05坪) 延床面積:141.59u(42.53坪) 建築費:2700万円 |
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西側外観。手前の2mの狭い道路は、奥が行き止まりのこともあり、まったく車の出入りがありません。 つまり、こどもたちが安全に遊べる空間です。 一方で、その奥には市立病院があるため、地域のお年寄りが、歩いてこの道を通ってきます。 ですから、人の目が常に行き届き、見守りには最適の場所なのです。 玄関は、軒を深くし、保育園の送り迎えの時に雨に濡れないよう配慮しました。最大で、奥行きが2.7mあります。 正面右側の窓の部分が、「子ども溜まり」。右横の通路から庭へ廻ると、中に入れます。 手前の道から、中の様子がわかるので、近所の友達も「おっ!誰かいるぞ!!」と次々と集まってきます。 |
「子ども溜まり」って何??!!
ここが自慢の! 「子ども溜まり」7帖。 保育園みたいでしょ。 楽しそうでしょ。 みんな集まってくるよ。 |
子ども溜まりの上は、吹き抜けになっているんだよ!2階の子ども部屋から、ロープを伝って、いったりきたりができるんだ。 「ターザンごっこ」最高! 「ねぇ、はやく僕にも代わってよ〜」 |
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「子ども溜まり」があるとどんないいことがある?
散かすのが仕事の子どもと、片付いてすっきり暮したい大人のスペースを分けることができるので
「片付けなさい!!」とガミガミ言わないですむ。
親業がラクに、楽しくなる。
子どもをノビノビ育てることができる。
個人の家を地域に開放することで、多世代の交流が活発になり、子ども力が育つ。
ダイニングに面した「子ども溜り」の窓からのぞく、子ども達の顔。 仕事から帰ったあと、忙しく食事のしたくをするお母さんと おしゃべりをしながら、遊んだり、宿題をやったり。 右手の棚は納戸。買い置きの食材などを収納しています。 食事をするときは、壁に引き込まれている扉を閉めて。 |
キッチン・ダイニング方向から「子ども溜り」を見たところ。 ダイニングは、くつろぐ場ではなく戦場だそうです。 ですから、ダイニングは「子ども溜り」と同様、 散かしっぱなしOK!のスペースです。 キッチンをはさんで反対側の手前に居間があります。 |
くつろぎのスペース居間から、さらに静かな和室を見る。 キッチンからこっちは、散かさないでね〜、たのむから。 |
大人玄関(散かしちゃいけない来客用)から、子ども玄関をみたところ。 こどもの靴って、散らかるんですよね〜。 学校から帰った子ども達は、格子戸の向こうの子ども玄関で靴を脱ぎます。 近所のお友達もね。ここから、納戸→「子ども溜り」へと続いています。 左側、下駄箱の上にある小窓は、台所へと続いていて、 「ただいま」とここで子どもが声をかけると、お母さんの顔がここからのぞきます。 |
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